『葛西臨海水族園』国内最大級のペンギン展示と約600種の生き物達

公開日:2019-07-01 | 更新日:2019-10-04
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『葛西臨海水族園』国内最大級のペンギン展示と約600種の生き物達

「葛西臨海水族園」では階段を使って、水・陸両方から生き物を観察することのできる水槽があります。ペンギンもそのひとつ。国内最大級のペンギン展示施設でもあるため、様々なペンギンが泳いだり、岩場を歩く姿を見ることができるんです。今回は水族園の展示のうち、「渚の生物」から「ペンギンの生態」、そして「海鳥の生態」に至る部分をレポートしていきます。

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渚の生物

葛西臨海水族園には、外にも展示が広がっています。
まずはこちら、渚にすむ生物たちの展示です。

 

外に出ると、左手側には大きな水槽がありました。
これがずっと続いています。

水槽の高さは大人の身長よりも高くなっています。

 

水槽には、結構たくさんの魚たちがいるようです。
水槽が広く奥も深いため、全ての魚たちを見つけることはできませんでしたが、探してみるのも楽しいものです。

 

通路は階段になっていて、これを昇って進んでいきます。

 

すると、だんだん海面が近くなってきました。
渚の生物の展示は、階段を利用して水中と水面の両方から展示を楽しめる仕組みになっているようです。

 

更に先に進むと、岩海岸のようになっていました。

 

ここはかなりの浅瀬になっているので、泳いでいる魚を上から観察することができます。
実際に海の浅瀬をのぞきこんでいるような気分になります。

途中から左手側の水辺の方は柵などの隔てるものがなくなるので、テンションが上がって走って進んでいた息子が落ちないか少しハラハラしました。
遊びに行くときには、お子さんが落ちないように気をつけて展示を楽しんでくださいね。

 

ペンギンの生態

葛西臨海水族園では、フンボルトペンギン、フェアリーペンギン、オウサマペンギン、ミナミイワトビペンギンが飼育されています。

葛西臨海水族園は、国内最大級のペンギン展示施設でもあるんです。

オウサマペンギンとミナミイワトビペンギンは暑さに弱いようで、私が遊びに行ったときには見ることができませんでした。

彼らは温かい時期は冷房のきいた飼育室で過ごし、秋になって涼しくなってくると、また見ることができるようになるそうです。

こちらは岩場に立つフンボルトペンギンです。

 

こちらもフンボルトペンギンです。
上からペンギンたちの泳ぐ姿を見ることができます。

 

そしてこちらはフェアリーペンギンです。

写真では分かりにくいですが、フンボルトペンギンと比べるとだいぶ小さいので、最初はペンギンの赤ちゃんかと思いました。

赤ちゃんではありませんよと言う解説があったため、私と同じように「ペンギンの赤ちゃん?」と思う人が多いのかもしれませんね。

 

近くには階段があり、下りて行くと水中で泳ぐペンギンたちの様子を見ることもできます。
陸上と水中の両方から、ペンギンの様子を観察することができるんですよ。

 

海藻の林

大きな水槽の中には、たくさんの海藻が生えていました。
ジャイアントケルプと言う北アメリカ西岸に生える世界最大の海藻は、大きいものだと40cm以上の長さになるのだそうです。

海藻の周りを魚たちが泳ぎ回っていました。
カリフォルニアに生息している魚たちのようです。
海の中で林のように生えるジャイアントケルプは海中林や藻場と呼ばれているそうです。

藻場の中は外よりも波が穏やかで隠れ場所にちょうどよく、エサも豊富にあるため、様々な海の生き物たちが暮らしているんですよ。

 

ゆらゆらと揺れている海藻は、見ているだけで癒されます。
水の動きを作って海藻を揺らすことで、水中の栄養や酸素を海藻が取り込みやすくしているとのことでした。

東京の海

東京の海のエリアは小笠原の海、伊豆七海の海、東京湾と3つのゾーンに分かれていて、東京にある海の様々な姿を見ることができます。

【小笠原の海】

まずは小笠原の海をテーマにした水槽です。

琉球列島とほぼ同じ緯度にある小笠原諸島の海には、熱帯や亜熱帯の海特有のサンゴ礁がみられるそうです。
しかし小笠原諸島の生き物たちは琉球列島の海とは少し違っていて、独特なのだそうです。

 

小笠原の海には、カメがやってくることもあるそうです。

 

海底や岩場などいくつかのエリアを再現した水槽がありました。
岩場には大きなエビがひそんでいましたよ。

 

【伊豆七島の海】

お次は伊豆七島の海をテーマにした水槽です。

水深20~30mの岩場には、ウミトサカやイソギンチャクなどの刺胞動物(しほうどうぶつ)たちが、まるで花みたいに広がっています。
刺胞動物とは刺胞と呼ばれる、毒液を注入する針を備えた器官がある生き物のことです。

水族館でお馴染みのクラゲも、同じ刺胞動物の仲間なんですよ。

 

こちらは同じ伊豆七島の海でも少し浅瀬、水深数mをイメージした水槽です。
イソギンチャクとクマノミのように、お互いに共存しながら生き物たちが暮らしています。

 

【東京湾】

続くこちらは東京湾をテーマにした水槽です。
海中のアマモの大草原から、なにやら変わった形の生き物が顔をのぞかせています。

残念ながら魚の紹介ボードを確認し忘れてしまい、名前はわからずじまいですが…不思議な姿ですね。

 

まるで海底を歩いているように泳ぐ魚も発見しました!

これはホウボウでしょうか?
ホウボウは北海道南部や東シナ海など広範囲に生息し、水深も浅瀬から600mの深海まで様々だそうです。

 

こちらの水槽には、なにやら海底の砂と同系色の生き物がいました。

イカが周りに合わせて体の色を変化させているようです。
タイミングがいいと、イカが体の色を変化させている場面に遭遇できることもあるそうですよ。

 

引き潮のときに現れる、干潟を再現した水槽もありました。
泥に紛れて、トビハゼやカニなどの小さな生物たちがちょこちょこと動き回っています。

葛西臨海水族園のすぐ近くに広がる東京湾ですが、実に様々な顔があり、様々な生き物たちが暮らしていることがよくわかります。

 

東京の海エリアの展示はなんと、展示されている水槽を上から見ることもできるんですよ。

近くに寄って水槽の中をのぞくことまではできませんが、照明や配管が置かれていたり、係員の方がお仕事をしていたりと、なかなか見ることができない展示の裏側を見ることができます。
なんだか新鮮ですよね。

 

小さな水槽も置かれていて、こちらの展示を楽しむこともできます。
展示してある水槽の上へと続く階段は何か所かにあるので、ぜひ昇ってみて、展示の裏側まで楽しんでくださいね。

 

【発光生物】

こちらは発光する生き物たちの展示です。

 

暗闇で光る生き物たちの展示のため、中はこのように暗くなっています。

ブースはそれほど広くなく、なおかつ一度に何人もの人が入ってくるので少々混み合います。
小さなお子さんが一緒のときには抱っこをしていた方が安全かもしれません。

 

ブースの外には模型も置いてありました。

 

東京の海エリアの向かいには、浮遊生物が展示されている水槽もありました。
こちらは水族館でお馴染みのクラゲです。

 

よ~く見ないとわからないような小さな生物も、解説と一緒に展示されています。

写真ではうまくとらえられず、黒い点が見えるか見えないかくらいで何が写っているのか分かりにくいですよね…ぜひ葛西臨海水族園で実物を確かめてみてくださいね。

 

海鳥の生態

海鳥の展示エリアは、スロープを少し降ったところにありました。

鳥と言うだけで動物園のような展示をイメージしていたのですが、室内で他の海の生き物と同じように、ガラス越しに海鳥たちを観察することができます。

 

水槽の奥には岩場があり、そこにたくさんの海鳥たちがいました。

写真だと分かりにくいですが、ここではエトピリカとウミガラスと言う海鳥を見ることができます。

海鳥は空を飛べるのはもちろん、海を泳ぐこともできるそうです。
水槽をよくみてみると、水中を飛ぶように泳ぐ海鳥たちの姿を見ることができるかもしれませんね。

 

展示の近くには、「うみどり通信」と言う掲示物もありました。

葛西臨海水族園ではこのように、考えながら展示を見たりちょっとしたためになるような掲示物がたくさんあります。
展示だけでなく、その横に書いてある文字にも注目してみると面白いですよ。

 

水辺の自然

展示を一通り見終わり、これで終わりかな?と外に出て出口まで歩いていると、途中で横にそれる道を発見!
館内マップを見てみると、「水辺の自然」と言う野外展示がありました。

水族園内をくまなく探索する場合は、閉館ギリギリまで館内を見て回ってしまうと、水辺の自然エリアまでたどりつけなくなってしまうので、注意が必要かもしれません。
時間に余裕を持って回ることをおすすめします。

水辺の自然エリアには自然が広がっていて、水族園と言うよりはまるで自然動物園の中にいるようでした。

 

芝生には「おべんとう広場」の看板がありました。
天気のいい日は、広い芝生でお弁当を広げてピクニックするのも気持ちよさそうですね。

 

途中に水辺の生き物クイズもありました。
クイズを解きながら散策すると、楽しいかもしれませんね。

 

フェンスの向こうには、なにやら大きな鳥がいました。
ここにはニホンコンノトリとタンチョウがいて、似ている両鳥を比較できるのだそうです。

 

タンチョウとニホンコンノトリの卵の見本も置いてありました。
姿が似ている2種類の鳥たちですが、卵は色がだいぶ違いますよね。
巣を作る環境が違うため、卵の色が異なるようです。

 

道なりに進んでいくと、淡水生物館と書かれた建物がありました。

 

館内の展示は「流れ」「渓流」「沼地」の3つのエリアに分かれていて、それぞれの淡水に生息する魚たちを見ることができます。
環境が豊かだったころの東京の淡水環境が、人工的に再現されています。

葛西臨海水族園の館内は海の生き物中心、外にある水辺の自然エリアは淡水に生息する生き物たちが中心という区分のようです。

魚だけでなく、アカハライモリやカワニナと言う巻き貝もいました。
カワニナはホタルの幼虫の餌にもなるそうです。

写真をよくみてみると、奥の方に黒いアカハライモリがいます。

 

淡水生物館を出て道なりに進むと、葛西臨海水族園の出口に到着します。
ちょうど、ギフトショップのアクアスケープ前に出てきます。

 

いかがでしたか?
「葛西臨海水族園」には生き物の情報が多く、観察の仕方もさまざまで、まさに楽しく学べる水族館なのではないでしょうか。
ぜひ何度も訪れて、生き物について詳しくなってください!

「葛西臨海水族園」のその他の展示、休憩どころなどの情報は、こちらの記事でご紹介しています。
合わせてぜひご参照ください。

※掲載されている情報は、執筆時点の情報のため、
詳細は公式HPをご確認ください。
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